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2020年05月28日

次亜塩素酸の適切な使用について

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こんにちは、SHIBUYA整骨院です。

本日は近頃よく耳にするようになった「次亜塩素酸」と消毒についてお話していきます。

 

まず次亜塩素酸とは一般的に次亜塩素ナトリウム(ハイター)が加水分解され変化したものを言います。

この次亜塩素酸は酸化作用が非常に強く、殺菌、漂白などには一般的によく使われているものです。

しかしあまり認知されていませんが、次亜塩素酸は取り扱いを誤ると死亡事故まで起こしかねない危険なものでもあります。

 

次亜塩素酸はその酸化作用の強さから金属を腐食させる力も強く、

そのまま流すなどの処理をすると配管等を痛める原因になりかねない危険物の一面もあります。

そして何より危険なのは使い方次第で有毒ガスを発生させることも出来るという点で、

普段家庭でトイレ掃除等によく使われている塩酸や酸性洗剤と反応することで有毒な塩素ガスを発生させます。

この塩素ガスは人の目や皮膚を腐食させ、全身の血管障害や心臓にも影響が出る為、濃度によっては死亡するケースもあります。

また、塩素ガスにならずとも次亜塩素酸そのものを吸引してしまうことも危険です。

近頃、空間を除菌する等の目的で次亜塩素酸をスプレーとして空中に撒いている方が増えましたが、

それを吸い込んでしまうことで呼吸器や目の粘膜に炎症が起こる為、そのような使い方は控えるべきです。

 

除菌目的で使用する場合、ペーパータオルなどの使い捨て出来るものに適切な濃度の次亜塩素酸を含ませ、

ドアノブや手すりなどの人の手が触れやすい箇所をしっかりと拭きとる等の使い方をしなければなりません。

特に吐物や便、体液等の処理、消毒する際は直に次亜塩素酸を吹きかけてもほとんど消毒の意味がなく、

逆に飛沫を吸い込むリスクが高まる為に注意が必要です。

 

普段から感染症を予防しようとする時、何よりも重要なのは手指衛生を保つことです。

次亜塩素酸の消毒効果は確かに有用ですが、それ以上にまず適切な手洗い、うがいを心掛け、

かつ消毒等に使う薬品の使用法を誤らないことが大切です。

今後新型コロナウイルス感染の第二波を防ぐためにも、家に帰ってすぐ、そして食事の前やトイレの後など

家の中で過ごしていても衛生管理を欠かさない一層の努力が必要となってきます。

次亜塩素酸を使っているからと安心せず、その使用リスク等も考えて確実に感染を防いでいきましょう。

当院でも引き続き短縮営業と消毒、換気の徹底を続けてまいります。

ご来院の際、手洗いの仕方や消毒薬品についてなど、気になることがあればお気軽にスタッフまでお尋ねください。

皆様の健康とご来院、心よりお待ちしております。



 
SHIBUYA整骨院

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